こんにちは。
先日、非配偶者間人工授精を実施した事はお伝えしましたよね。今回は、その人工授精の流れの詳細と、『独身』ならではの事もお話しできればと思います。
妊活には、基礎体温を測ったり、自己流で排卵検査薬で排卵日を特定してタイミングを取ったりするのが最初の段階と思いますが、ここでは、「病院での」不妊治療というのに限定してお話したいと思います。自己流のタイミング法などは、また別の機会にでも。
何はともあれ独身での妊活を受け入れてくれる病院選び
そもそもこれが1番大きいと思います。私が通っている病院は、外来だけがあるこじんまりとした個人クリニックではなく、入院施設も産婦人科以外の診療科もあるような少し大きめな病院です(総合病院ではないので、中小規模レベル)。家から自転車圏内(徒歩で30分)なので、月に何度も頻回に受診している時期は、本当に助かります。
今の病院を受診する前に電話で確認しました。確認した内容は2点。
- 独身だけど診察はしてくれるか(独身の妊活は問答無用でNOの所があります)
- 独身だと不妊治療はどこまで対応して頂けるか(事前に電話で、一般的な検査、卵胞チェック、タイミング指導を望んでますと伝えました)
電話口で事務さんが、おそらく看護師さんか先生に確認をとってくれて、
- 独身でもOK
- 一般的な検査、卵胞チェック、タイミング指導は問題なく実施可能。それ以上のステップアップは状況に合わせて、その都度相談しましょう。とのお返事。
この時点で私が望んでる事は対応頂ける病院という事で、早速予約をとり受診することにしました。
ただ、独身でもOKと事前に聞いていましたが、問診票に「未婚」「入籍の予定なし」を記載するのは勇気がいりました。本当に書いて大丈夫かな?断られないかな?ドキドキ。
結局、正直に書いて診察へ。先生は「あぁ結婚してないのね。はいはい。」みたいな反応で、「37歳か、急いだ方が良いね。妊娠したいって事で良いんだよね?」と確認されました。
この受診の数ヶ月前、地元の婦人科で、「妊活は結婚してからだよね?結婚の予定はいつ?」って言われておじけずいてたので、「結婚してなくても、妊娠したいって言っても良いんだ!」と嬉しくなったのを覚えています。
ちなみに、以前行ってた地元の婦人科っていうのは、子宮がん検診で年に1回受診してたレベルです。選択的シングルマザーになろう!と思った時に、せっかくだからブライダルチェックと称して感染症と本当に簡単な内診、エコーをやってもらい、その時の先生の言葉です。この病院は、不妊専門治療はしてなかったので、本気になったら転院しなくちゃいけない病院ではあったけど、ここで妊活はできそうにないなと思いました。良い先生ではあったけど、「独身で妊活はしないよね?」という無言の圧力が…。まだ打たれ弱かった私は、終始ドキドキして、居心地が悪かったです。おそらく先生は、悪気はないし、独身でブライダルチェックして欲しいって患者には、当然聞くだろうなぁとは思います。
話を戻して、、、地元婦人科でそんな体験をしていたので、“独身だけど妊娠したい”という事を不思議がらずに、特別視せずに、理由を聞かずに、単なる確認事項のように、サラッと対応してくれた先生に本当に気分が楽になりました。なんて言われるんだろうと身構えていたので、「あっ、、、、はい。」っていう、間抜けな返答をしてしまい、後から恥ずかしくなりました笑
いきなり受診せず、事前に電話で確認していたのは正解だったと思いました。しかし、私のようにすぐに見てくれる病院が見つかるとも限らないですよね。独身の不妊治療をNOとしている所でも、一般的な検査(卵巣年齢とか、ホルモン値とか)は、独身者でももちろん実施可能です。“自分の体を知るために”として、身近な婦人科にまずかかってみるっていうのも良いかもしれません。検査を進める間に、じっくり病院を探して転院するっというのもオススメです。
不妊治療に必要な検査を着々と進める
データがないと治療は進みません。まずは、不妊治療を行うための検査が必須です。下記の記事に詳しく書いていますので、そちらを参考にしてみてください。ちなみに私は、連休や自分の無排卵周期などが続き、全ての検査が終わったのは、初診から3ヶ月経っていました。長かった…
不妊の原因は、女性だけではありません!精液検査で男性不妊も否定するべし!
世間的には、不妊の原因は女性が大半を占めているという印象ですが、実はWHOの発表によると、女性のみの原因が41%、男女双方が24%、男性のみが24%、原因不明が11%というもの。つまり、不妊カップルの50%近くは男性にも原因があるというものです。
実際、私の現在のパートナーとして対応して頂いている精子提供者さんも男性不妊です。発覚した頃には、すでに精子提供者さんで治療を開始してしまっていたので、変更することができず現在に至るという状況です。
私の精子提供者さんは、検査をしてもらうと、男性不妊の原因の大半を占めている精索静脈瘤でした。手術するかは本人の今後の人生にかかわってくるので、お任せしてます。
ぜひ、早い段階でパートナーの精液検査をして下さい。それも一般的な泌尿器科での精液検査ではなく、きちんと不妊専門の病院での精液検査です!もはやこれがクリアしないと、精子提供活動は始まりません!
まずはタイミング療法をうける
最初の不妊治療としては、タイミング療法ではないでしょうか?
タイミング療法は、「最も妊娠しやすい日の指導を受ける事」以外は、自然妊娠と全く変わりません。排卵日を正確に予測して、性行為をするタイミングを医師が指導して、妊娠に導く療法です。自然周期によるものと、排卵誘発剤を使って、人工的に月経の周期を作るものがあります。
独身で、タイミングを取るという事は、精子提供者と性行為をする場合と、シリンジを用いた場合があると思います。今回は、“人工授精”についてお伝えする記事なので、詳細は割愛しますが、私も病院で数回のタイミング指導を受け、数か月実施しました。
人工授精にステップアップする
タイミング指導から、「人工授精」「体外受精」にステップアップするのは、かなり独身者にとって大きなハードルではないでしょうか。私も、当初は、人工授精や体外受精なんて考えてもいませんでしたし、もしタイミング指導で授かれないのであれば、それは運命として受け止めようと思っていました。
しかし、無排卵周期があったり、2~3ヶ月間が空いたとしてもコンスタントに生理が来てるなら病気じゃないっていう年齢である事に衝撃を受け、自然で機会をうかがっていたら、そもそもタイミングが訪れない!薬で卵育てて一気にたくさん排出したい!という感情がムクムクしていた頃、不妊の原因は女性だけでなく男性も一緒に調べる必要があるよっと先生に言われ、精子提供者である現在のパートナーの精液検査をしたら、衝撃の男性不妊が発覚! この精子だと、体外受精の中でも顕微授精しかないと、先生の方から体外受精を考えたら?というような提案があったので、これは波に乗ろうと思って、ステップアップを決めました。
今回、なぜ人工授精かと言うと、体外受精をするには、生理周期を整えたり、卵の状態を整えたり、事前に色々な事を行う必要があり、2021年7月の周期には、間に合わなかったために、この周期は人工授精にしようかと言う流れになったのでした。
現在、日本では、独身女性が人工授精や体外受精を行うのを公言している医療施設は少ない(ない?)と思います。その理由は、①日本産科婦人科学会の会告で「被実施者は挙児を強くする夫婦で、心身ともに妊娠・分娩・育児に耐え得る状態にあるものとする」と言われ、②日本生殖医学会の会告で「体外受精胚移植法を受けるカップルは法的婚姻関係があること、事実婚カップルの場合には事実婚カップルに由来する生殖細胞を用いる治療に限定して治療を容認すること」と規定されていることに起因します。これら会告をもとに多くの病院では、人工授精及び体外受精を法律婚、事実婚カップルに限定して実施しているのが現状です。そして、独身女性へのタイミング指導を断っている病院も、こういう理由からだと思います。
この事実婚を証明するために、カップル双方に婚姻関係がなく未婚であること、生まれてくる子供の法的地位安定のため同居を確認することが条件という理由で、二人それぞれの「戸籍謄本」や「住民票」の提出を求められたり、何らかの事情で、どちらか一方でも「戸籍謄本」「住民票」を提出できない場合は、治療を断られたりする病院が多いという話はよく聞きます。
ここが独身女性がステップアップできない大きな障害となっています。
ただし、ホームページで公言はしていないものの、独身での不妊治療を行ってくれる病院も探せばあるという事がわかりました(首都圏など病院数が多い地域だけかもしれませんが)。実際に、私やカエルさんが通っている病院は、独身でも、もちろん事実婚でなくてもOK(不倫じゃなきゃ良いよ!と言われました笑)だし、もう一つ、近所の体外受精も行っている不妊専門クリニックも、独身でもOKと言ってもらいました(実際には受診していません)。ただ、ここで注意するのは、男性はあくまでも「特定のパートナー」だという事です。精子提供者とは、病院側には伝えていません。「妊活のパートナー」であるのは事実なので良しとしてます。
ただし、人工授精や体外受精は、男性側にも同意書や承諾書のサインを書いてもらう必要があります。「自分の精子を治療に使っても良い」という同意書です。そのため、精子提供者さんとお互いに本名を明かしてなかったり、住所や連絡先が言えない事情にあると、治療を進めるのは難しいかもしれません。お互いに本名や住所を明かしたくない理由は、なんかトラブルになるのではないかという懸念が一番大きいのではないでしょうか?
私の場合は、精子提供者さんと「精子提供に関しての同意書(契約書)を交わしました。
これにより、お互いの信頼度は高まるし、今後何か問題が起こっても、意味のある書類になると思います。
まとめ
とてもなく高いハードルと思っていた独身での人工授精ですが、病院と精子提供者の条件を整えれば、対応可能だという事を体験し、少しでも皆様とシェアしたいと思い、この記事を書きました。少しでもどなたかの参考になれば幸いです。