実録 私の妊活/不妊治療日記

卵巣刺激法をロング法からPPOS法に変更しました。

こんにちは。
体外受精に向けて、粛々と準備していました。この記事は、2021年8月18日時点での内容で記載しています。

当初の卵巣刺激法はロング法でした

9月1日に採卵予定で、8月1日からプラノバールという中用量ピルを内服し生理周期を整えていました。プラノバールを飲み終わると8月18日~20日頃には生理が来て、そこから採卵周期に入り、HMG注射でがんがん卵を育てる予定でした。そして、育った卵が排卵してしまわないように抑制する役割として当初の予定通り8月13日7時からブセレリンという点鼻薬を使用し始めました(ロング法での採卵方法については、ここでは詳細割愛します)。

ブセレリンは、1日4回使用する点鼻薬で、私は7時、13時、19時、1時で設定していました。使用開始の8月13日は仕事がお休みだったので、6時55分に目覚ましをして絶対寝過ごさないようにしていましたが、絶対時間に遅れていけない薬のせいで、夜中に何度も目が覚め、しまいには6時にはすっかり目覚めてしまったのでした。でも無事に7時にブセレリンが完了。安心したせいか眠くなり二度寝に突入しました(笑) そして10時に何となく目が覚めて、両目の瞼にとてつもない違和感がありました。起きて、洗面所で顔を見て衝撃。瞼がパンパンに腫れて、二重はなくなり、目の下も赤く腫れて、何となく顔全体も腫れているような印象でした。

すぐにブセレリンのアレルギー反応だと思いました。早期のアレルギー反応で一番怖いのは、喉の粘膜が腫れて呼吸困難が出現する事なんですが、幸い呼吸状態は問題なし。と思った時点で、アレルギー反応の心配より、この薬が今後使えなくなり、体外受精に影響が出る事に焦りました。すぐにかかりつけのクリニックに電話して、事情を説明して看護師さんとお話ししました。

看護師さん

アレルギーに関しては、近くの内科か皮膚科を受診して下さい。

これは想定内の返答です。かかりつけは婦人科ですし、呼吸症状が出ていない非緊急の状態です。近医での対応で十分と考えるは妥当だと思います。

しかし、ここからが衝撃的で絶望的でした。

看護師さん

ブセレリンは今後つかわないで下さい。アレルギーの状態が良くなったら受診して下さい。

ブセレリンに代わる薬を使わなくて大丈夫ですか?体外受精の日程はどうなりますか?

看護師さん

代わりの薬はないです。今度受診した時に仕切り直しましょう。

わかりましたと電話を切りましたが、納得できませんでした。プラノバールの飲んできた期間は無駄になり、排卵を抑制してくれるブセレリンが使えないので、卵巣刺激で22日から開始だったHMG注射は当然使用しなくなります。つまり、9月1日の採卵もナシという事ですよね。プラノバールによる吐き気や頭痛などの気分不快はなかったものの、連日病的な眠気に襲われていて、朝もスッキリ起きられない。全身浮腫んでてダルさもあり、体調はずっと思わしくありませんでした。こんな状態で仕事する必要もないかと思って、在宅でできる仕事にしたり、無理して働きに出る事もしませんでした。当然収入は減ります。そしてセコイ話ですが、プラノバールは1錠150円で15日分で2250円、ブセレリンは7000円です。無駄になりました。これから先の体外受精にお金がからなかったからラッキーとは、とても思えませんでした。

放心状態で過ごした数日

するたびに、何かしらの原因が見つかって、そのたびに薬で治療をし出したり、タイミングを合わせても、人工授精しても妊娠せず、最後の砦だと思ってた体外受精にかけてるのに、採卵すらできないなんて、情けないやら空しいやら。

しかも8月16日は誕生日で38歳になります。年を重ねる事に悲観的には思いませんが、ことに不妊治療となると、若ければ若いだけよいし、年齢による影響は顕著です。また、妊娠しづらい年月が経ってしまったと悲しくなります。

ブセレリンを中止した翌日の8月14日にクリニックの看護師さんから電話があり、

看護師さん

体調どうですか? プラノバールは今日から中止してください。

という連絡がありました。プラノバールを切ると、生理が来ます。何もできないのに、リセットされてまた1周期捨てるんだなっと思いました。無排卵の時もモヤっとしましたが、今回はそれ以上です。高プロラクチン血症や潜在的甲状腺機能低下症の治療もしてきたし、自力で何ともならないから薬の力を借りようと思っていたのに、その薬すら使えない状況。もうどうしたら良いんだよって。

子を産み育てたいと思ったけど独身だからと、タイミング指導以上は出来ないだろうと諦めていたけど、人工授精も体外受精もできるとわかってしまったから、それに合わせて精子提供者も変えたし、希望を持ってしまったし、夢も見てしまいました。採卵の時に卵が育ってないかもしれないとか、受精しないかもしれないとか、凍結できる胚盤胞ができないかもしれないとか、そういう事は考えていたけど、まさか薬のアレルギー反応なんかで躓くなんて考えてもいませんでした。薬に限らず食べ物などのアレルギーは今までなかったから。一気に冷めたというか、どうでも良くなったというか、めんどくさくなったというか…。ただここで治療を中断すると後悔するのもわかっていました。自分がどうしたいのかわからない、でも、どっちにしてもどうにもできない数日は、本当にもやもやでした。だから無理やり初めての場所での夜勤の仕事を入れました。新しい場所での仕事は、覚える事もあるし、他に意識が向くから、おかげで少しだけ気分転換できました。

デュファストン法?プロゲスチン併用法?PPOS法?排卵抑制に黄体ホルモンを使う?

5日ほど経って瞼の状況も落ちついてきたし、もともとの受診日だった8月18日に受診しました。プラノバールを切って4日経ってるはずなのに生理が来ません。せっかくの受診日なのに、ホルモン値測るために採血もできないじゃん…と、まだまだイジけてる状態は継続中です(笑) 

今日担当の看護師さん、13日電話で対応してくれた看護師さんが、「大変でしたね。」「もう大丈夫ですか?」って代わるがわるに声をかけてくれて、こういう声かけだけでも“看護”なんだなと、妙にしみじみしてしまいました。

さて、先生との診察内容です。

医師

経過を考えると、瞼の腫れは、ブセレリンの早期アレルギー反応と考えるのが妥当だろう。あまりそういう反応出るの珍しいけど。ブセレリンは、子宮筋腫などの治療でも使われる良い薬だけど、今後そういう婦人科疾患の時に使えなくなるから厳しいね。ブセレリンが使えないとなると、刺激方法を変えなければならないし、固定日採卵が難しくて、、、、生理が来てないとなると、、、ちょっと卵巣がどうなってるか一度見

との事で、内診台へ移動しエコー検査です。

エコーでは、子宮内膜12㎜で、左の卵巣には小さい卵胞が数個、右の卵巣には大きいのが2個(6.8㎜程度)でその他は小さいのが数個という状況でした。

医師

卵巣は良好にリセットされてた(遺残卵胞なし)。HMG注射とかは打ってないから卵が大きくなってなくても特に問題なし。子宮内膜の状態から生理がもう今すぐにも来そうな感じではある。採卵方法は、黄体ホルモンを飲み始めて、注射も打ちながら卵育てて、育ったタイミングを見て取るって言うのにしようかと思う。今日血液検査して、問題なければ今日から始めようか。本当は生理2、3日目とかから開始するんだけど、黄体ホルモン飲むだけだから、生理が来ようが来まいが関係ないから、今はいつの時期から開始して良いと言われてる。黄体ホルモンを飲んでると、排卵は起こらないから、それで排卵抑制の働きをしてくれる

新しい刺激方法は、病院からもらったスケジュール表には、「デュファストンFSH/HMG採卵法」と記載されていました。色々調べた所、「プロゲスチン併用法」「黄体ホルモン併用法「黄体フィードバック法」「PPOS法」と言われているものですね。まだ新しい方法で、名称が確立していないようですが、PPOS法って言っているのが多い印象でした。ちなみにPPOSとは、Progestin-primed Ovarian Stimulationの略で日本語に統一された訳語はまだないです(2021年7月現在)が、「黄体ホルモン併用卵巣刺激法」という意味です。

体外受精で重要なのは、「卵胞を大きく育てる事」と「大きく育った卵胞の排卵を止める事」です。大きくたくさん育てても排卵してしまっては意味がありません。この2つのミッション(?)を達成する方法の違いで、ショート法とか、アンタゴニスト法とか、自然周期法とか、色々な卵巣刺激方法がありますが、私の場合は、ロング法の時に、この排卵を止める役割のブセレリンでアレルギー反応が出てしまったので、方法を変えたわけです。

今回のPPOS法では、黄体ホルモンを使って 「大きく育った卵胞の排卵を止める事」を行うんですが、なぜ黄体ホルモンが、排卵抑制になるのか? 卵胞は大きく育つと中の卵子を卵巣の外に排出(これが排卵)します。卵巣の中に残った卵のカラの様な物は「黄体」という物に変化して「黄体ホルモン」を放出します。「黄体ホルモン」は子宮内膜に働きかけて着床しやすい状態に変えたり、女性のからだを妊娠状態に保ったりしてくれます。この妊娠状態に保つ働きの中のひとつに「排卵を止める」働きがあるので、採卵の時に使用しているというわけです。

本日の採血結果は、

  • E2 38.31pg/ml
  • 血中LH 7.90mIU/ml
  • 血中FSH 6.9mIU/ml   でした。

排卵誘発としてFSH注射を行うんですが、私はAMHが5.03ng/mlあって(多嚢胞ではない)、標準的な薬剤量で刺激すると卵はモリモリ育つ可能性が高いそうです。

医師

少ないよりは多く取れた方が良いでしょ? でも30個も40個もは、やりすぎだよね…

ビビッて少ない投与量にすると、卵は少なくなってしまうし、っていうので加減が難しいようです。下限より気持ち多めな量で5日間は刺激してみようとの事でした。次回の受診が5日後の8月23日なのですが、そこで卵の成長具合と、血液検査結果を見て、薬の量を再調整するようです。

PPOS法のメリット、デメリット

メリット

  • アンタゴニスト法より、しっかり排卵を止める事ができる(アンタゴニスト法は若干の早発LHサージが起こることがあり排卵してしまう事が稀にあるようです)
  • 早発LHサージを起こらないようにしているため卵胞の質を低下させる心配がない
  • 他の卵巣刺激法のように排卵促成剤併用開始のタイミングを計らなくて良い(生理2日目で受診して、、、とか考えなくて良い。月経周期に左右されず、どの時期からでも始められる。)
  • 多嚢胞性卵胞やAMH高値の場合、卵巣過剰刺激症候群重症化が考えられるが、採卵前に対処できるため、リスクの低減ができる
  • 黄体ホルモン剤は、比較的安価で経口投与できる
  • 他の卵巣刺激法(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法)と比較して胚発育の差を認めない

デメリット

  • 黄体ホルモンを早発LHサージ抑制として使用するため、新鮮胚移植はできない。(妊娠できる体の状態ではない)
  • 予定採卵ができない(卵の育ち方を見ながら調整するので、〇日に採卵と予定が立てられづらい。2日目前には確定する。)
  • 2015年に発表された卵巣刺激法のため、長期予後の報告がない
  • まだ新しい卵胞刺激法のため、使用する黄体ホルモンの薬剤、量は病院により違いがある(私はデュファストンを使用しています。ルトラール、プロベラなどもあります。)
医師

PPOS法は、ただ「採卵する」ってだけに特化すると良い方法だよ!

と、主治医も言っていました。黄体ホルモンを使用するので、採卵後の子宮の状態は着床可能状態にはないため、新鮮胚移植ができないのが最大のデメリットとの事でしたが、

医師

今は受精卵を全凍結するのが主流だから、あんまりデメリットとして捉えなくても良いよ

との事でした。

FSH注射が痛すぎて震える、体への変化は?

「卵胞を大きく育てる」 ための卵胞成熟ホルモン注射として、FSH製剤の筋肉注射を行いました。まずは225単位を連続5日間行う予定です。

この筋肉注射が激痛です!!8月18日に初めて実施しましたが、私は注射中、痛みでブルっと震えました(笑) ちなみに痛みには強い方です。採血も普通の注射もへっちゃらなタイプです。針での穿刺自体は問題ありませんが、薬液が体内に入ってくる時に痛みを感じます。インフルエンザのワクチンをした事がある方は想像できるかもしれませんが、インフルワクチンも薬液注入中に痛みを感じますよね? ただあの10倍ぐらいの痛みの体感でした。量も多いので痛い時間も長いです。プロゲストン・デポーの筋肉注射も痛いっていうし、ホルモンの薬液は痛いのか??(知りませんがw)

心配していたアレルギー反応は、今回のFSH注射、内服し始めたデュファストンでは現れず一安心。ただ、1日経ってみると、なんか全身が浮腫んでる。感覚としては、生理前のむくみや、塩分取りすぎた日にむくんでるなぁというレベル。体重も増えてる気がするので、体重計には乗らないでおきます(笑) 不妊治療をし出してから、体調の変化にとても敏感です。些細な変化にも気づきます。それに加えて、今ままでの自然の自分の状態から無理やり薬で良い方にも不自然の方にもコントロールしているので、いつもの変化じゃない体に対応していくのが難しいです。それに伴って、精神面もジェットコースターな気がします。治療方針にも、治療の進み具合にも、自分の体調にも、周りの環境にも一喜一憂して、本当に忙しい。これを何年も続ける、、、っていうのは、私には無理そうです。

お会計 48,520円(すべて自費)

8月18日診察当日分

  • 診察料 1,240円
  • 投薬料(デュファストン) 800円
  • 注射料(FSH注射) 3,000円
  • 検査料(採血) 17,120円
  • その他(注射手技料) 1,000円

合計 25,480円

8月19日~22日分(連日注射のみ)

  • 診察料 1,240円
  • 注射料(FSH注射) 3,000円
  • その他(注射手技料) 1,000円

合計 5,760円 ×4 =23,040円