実録 私の妊活/不妊治療日記

初めての 採卵 ~静脈麻酔での採卵当日の様子

こんにちは。
採卵を終え、凍結できる胚数の結果も出て、ようやくやっと採卵周期が一段落しました。今回は、採卵当日の様子をまとめてみました。私の記録でもあるので、詳細に書いたら長くなってしまいました。お時間ある時にお付き合い下さい(*^^)v

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精子提供者に会うために朝は4時起き

採卵日は、9時に病院受付に来るようにと言われていました。その前に、精子をGETしなければなりません。私の自宅と彼の自宅はちょっと離れているので、片道1時間ぐらいかかります。会ってから話す事もあるし、採精の時間もとらなければならないので、かなり余裕をもって、5時に家を出ました。

こんな朝っぱらから協力して下さり、本当に感謝しかありません。ちなみに、彼に協力頂いたのは、精液検査の時と、7月の周期で行った人工授精の時と、採卵日の今日の3回です。体外受精に協力できる人を探して、今の方に協力をお願いした際に、体外受精には多大なるお金がかかるので、ドタキャンだけは絶対にやめて欲しいっと伝えてはいましたが、ちゃんと約束を守ってくれる誠実な方でした

今日の採卵は静脈麻酔で行うので、私のお迎えが必要になり、彼が迎えに来てから一緒に帰宅時診察を受けるという流れのようなので、私の今までの治療とか、彼の治療(男性不妊)とかの報告をしあい(メールでは逐一簡単には報告しあってたけど)、今日の何時にどこに迎えに来て欲しいとか、どこで待っていられる(院内は原則付き添い禁)等を伝えあって、採精をしてもらい、別れました。

いよいよやってきました採卵当日

本当に待ち臨んでいた日です。精子も無事に頂けたので、もう私ができるのはここまで。後は先生に全面的にお任せします。9時少し前に病院に到着したら総合受付に採卵で来たことを告げると、さっそくお会計の案内です。容赦ないですね…

  • 手術料 採卵(1回目)242,000円

この24万円の中には、1回目の採卵143,000円と培養料99,000円が含まれています
これまでの不妊治療の中で最大の支払額でした。私の病院では、クレジットカードが使えるのはありがたいのですが、JCBが使えません。楽天カード愛用者としては“ポイントぐらい貯めさせてくれよ”っていう心の声が今日は一段と大きいです(笑)

お会計が終わって、婦人科の受付に声をかけると、看護師さんが採卵室のある場所に案内してくれました。いつもの外来とは違う階で、いよいよだ!っていうドキドキするような、ワクワクするような、取れなかったらどうしようっていう不安と、卵が取れても取れなくても結果が突きつけられる恐怖と…。複雑な心境でした。

私は、予定日採卵ではなく、薬剤で卵を育てながら育ったタイミングで採卵するという方法だったので、病院指定の曜日ではなかったため、本日の採卵予定者は私ひとり。リカバリールーム(状態回復室)も一人で、看護師さんも独り占め!

リカバリールームでは、事前に頂いていた同意書にサインしてきたものを渡して確認してもらったり、迎えに来るパートナーの電話番号などを伝えたり、事務的なやり取りを先に行いました。

次に、私服から検査着に着替えです。下着も含め、何もかも脱ぎ検査着1枚となりました。そして、ベッドに横になっていると、点滴を入れてくれました。相変わらず、点滴が入りにくい血管で、今回も看護師さんをてこずらせてしまいました。しかも、前日から飲食していなかったため、普段よりも脱水の状態でしたので、なおさらですね。1回失敗されましたが、入る所であれば、もはやどこでも良いですよ状態で穿刺部位はお任せ。点滴はヴィーンDで、「やはり細胞外液を入れるのか。一応手術だしな。」と、自分への治療を見て、色々考えるのは、医療者あるあるです(笑)

この時点で、10時ぐらいでしたが、「10時半頃になったら、採卵室に入室する」と伝えられ、それまでリカバリールームのベッドで待機していました。意外に落ち着いていて、もうどうにでもなれ!っていう気持ちが強かったかな。自分ではもうどうにもできませんからね。

採卵室に入室~採卵スタート!ケタラールで夢の国へ

10時半になり、看護師さんに連れられて採卵室に移動しました。シャンプーハットみたいな帽子をかぶり、採卵室に入室。静脈麻酔も使うので、もし万が一の緊急事態にも対応できるように、部屋もそれなりに広く、緊急対応できる医療物品がそろっていました。ここでも、また「一応手術だしな」と思いました。採卵自体は数分~十数分で終わると思うので、「手術」というより、「処置」という感覚が強かったですが、静脈麻酔で意識はなくなるし、診療明細書にも「手術料」として計上されていたので、「手術」なんですよね。何度もしたくない!っていうのが本心です。

内診台は、いつもの外来で使用している物よりも、幅の広くゆったりしたもので、足をのせる台もしっかりしていて、安定感抜群でした。内診台に乗り、下着はつけていないので、検査着を上にペロッとめくられれば、下半身は丸出し状態。しかも外来の時にお腹の所にあるカーテンの仕切りは無いので、自分でもおかしな格好がよくわかります。何度も体験するともはや恥ずかしさは、ないのですが、「なんて自尊心を傷つける体位なんだ」といつも思います。医学的に必要な体位であるのは理解しているので、しょうがないですが、こんな思いを毎回して…と、複雑な心境になりますよね。

採卵室には、培養士さんが待っていました。一番最初に体外受精を行う時に説明してくれた顔見知りの培養士さんだったので、少し安心。そして、朝から担当してくれていた看護師さんと、外来にいる見慣れた看護師さんも来ていました。

看護師さん達に体位を整えてもらっているうちに、先生登場。「はい~始めますね!」と、私の足元に回ったら、看護師さんが、

看護師さん

お薬入れていきますよ~。ちょっとボーっとしてきます。

と言われ、「はい」と返事した数秒後には記憶がありません使用した楽剤は、ケタミン(ケタラール)でした。静脈麻酔薬としては、プロポフォール、ラボナール、ディプリバンなど色々ありますが、ケタラールは鎮静効果プラス唯一鎮痛作用もあるので、「鎮静もされて痛くもないし~」という自己暗示をかけて安心して夢の国に行きました(笑) (ケタミンじゃない麻酔薬を使用している病院は、鎮痛薬はちゃんと違う薬剤で補っているので、何使ってても痛みは感じませんよ。)

気がついたら全てが終わっていた

目が覚めた時には、リカバリー室のベッドの上でした。時間は定かではありませんが、ボーっとしていたら”昼食の時間です”っというアナウンスが入院病棟に入っていたので、12時前頃に目が覚めたんじゃないかなと思います。採卵自体は10分程度だったでしょうから、採卵後も1時間以上は眠っていた事になりますね。

目が覚めたと言っても、まだまだボーっとしていて、夢うつつな感じです。持参して事前に渡していたナプキン付き生理用下着は、履かせてもらっていました。採卵が終わったという事は理解できていましたが、目を閉じればすぐ夢の中へ。14時頃までは、寝たり起きたりウトウトしたりして過ごしました。特にお腹の痛みもなく、気分不快もなく、ただただ眠いという感覚でした

14時になり、看護師さんに

看護師さん

そろそろ一度お手洗いに歩いてみますか?

と声をかけられたので、一回行ってみるかとモゾモゾ動いてみました。まずは、ベッドの端に腰かけてみます。頭を上げると血圧が下がって、ふわ~とする事がありますが、問題なさそう。血圧もしっかり私の動きについて来てくれてる!と思い、いよいよ歩き出してみます。点滴棒を支えに、ゆっくりゆっくり。いきなり普段通りの動きをすると吐き気増すので、麻酔後はゆっくりが基本です。

ベッドからトイレまでは20~30歩ぐらいの距離にあるので、ゆっくり歩いてもすぐ着きます。気分不快もなく、ふらつきもなく、「意外に平気じゃん!」と思いました。お小水も普通量出て一安心です。術後の侵襲が加わった体は、侵襲が大きければ大きいほど尿量が減ります。点滴をして血管内に水を入れていても、侵襲が大きいと、血管内から水分が漏れてしまい、尿になるまで血液量(水分量)を保てないからです。

トイレ歩行も無事に終わり、 パートナーに電話連絡してくれ、「迎えに来るまで、もう少し休んでて下さい」と言われたのですが、結構冴えてしまい、”もういつでも帰れるで~”という気分でした。

帰宅時診察も順調で問題なし。精子が悪い…卵子はいくつ採れた?

彼は、予定通り15時頃に到着するように家を出たそうですが、途中で人身事故に遭遇してしまい15時には到着しなそうと連絡があり、病院的には本当は、夫(パートナー)も一緒に帰宅後診察を受けるのが基本なのですが、彼の到着も遅れてる、私の覚醒状態もバッチリっていうのもあり、私だけで診察を受ける事になりました。ボロが出ないように彼と色々打ち合わせをしてたけど、ラッキーでした。

内診で、膣の中に入っていたガーゼを抜き、出血が続いていない事を確認して、エコーで卵巣の腫れや子宮内に血液が溜まっていないかの確認しました。卵巣は5㎜程度に腫れていましたが、許容範囲という事で経過を見ていく事となりました。子宮内にも出血はなく、問題なしという結果で帰宅時診察は合格です。

しかし、本日の精子の状態が今までで一番悪かったようです。精液検査と人工授精とで2度ほど病院に提出していましたが、よりによって採卵の本番で…。精子調整法を従来の遠心分離ではなく、スパムセパレーター(スイムアップとも言うらしい)で、追加料金を払って、良好運動精子を選別回収してもらいました。と言っても、回収後も全て顕微授精レベルの精子です。←このあたりの精子の所見は、彼に今後の精子提供活動をどうするか、自分の将来の子供のためにも、先生から直接聞いてほしかった部分だったのですが(私が追加料金を払ってる事とか)、同席できなかったからしょうがない。彼もそうですが、先生から直接聞かない限り(聞いても?)、”精子の所見が悪い”と言っても、ピンとこないものなんですかね…。

本日の採卵で、11個の卵子が採れ、そのうち2個が変性卵だったので破棄、残りの9個全てを顕微授精させるとの事でした。空砲でもなく、変性卵はあったけど、9個も獲得できベストシナリオです!本当にホッとしました。精子所見は悪かったけど、多くは望まず9匹の良い精子さえいれば良いので、後は神頼みです。なにとぞ!

お迎えは必須。長い一日が終了

帰宅後診察もひとりで終了したし、気分不快もないしで、彼に迎えに来てもらわなくても良いんじゃないか?と思ったのですが、帰宅途中で患者に何かあったら大変という病院の方針なんでしょうね。迎えの人に確実に引き渡すまで解放されませんでした(笑) 私は、お会計も終わらせて、すでに総合玄関付近で待っていたので、彼が病院着くやいなや、看護師さんに「来ました~」って彼を見せに行き、無事に帰宅が許されました。

彼は、病院滞在1分ぐらいで、結構遠くから来てくれたのに、すぐに帰宅です。本当に感謝しかありません。精子の所見は悪いけど、約束もしっかり守ってくれ、こうした言動が精子提供者を変更しなかった理由で、この人に決めて良かったなと心底思いました。

タクシーで帰ろうと思っていたのですが、体調が問題ないので、電車で帰る事にしました。帰り道すがら、彼に今日の採卵や精子の様子を伝えました。彼は、不妊外来がたくさんの患者さんであふれていた事にすごいビックリしていて、「あんなに子供欲しい人がいるんだ」と。ただ子供が欲しいってだけじゃなくて、欲しくても出来ない人だよっと訂正しときました。今まで全く想像もしてなかった、もしかしたらこれからも足を踏み込まない世界に触れ、驚いたようでした(笑)

彼とは途中で別れ、無事に家に帰ってきて、昨日から何も食べてないのでお腹が空きすぎて、晩御飯も早めにもりもり食べて、普通通りに過ごせそうでしたが、さすがに大事を取って早めに就寝する事にしました。この時点では、腹痛もなし、出血もナプキンに少量の茶おりが付く程度(一度取り替えたらもう付かない)、もちろん気分不快はなしという状況でした。

1回目の採卵の合計費用は?

  • 手術料 採卵(1回目)242,000円
  • スパムセパレーター 27,500円
  • 顕微授精(10個まで)77,000円
  • 合計 346,500円

採卵翌日にOHSSの状況、受精結果を確認します

採卵の翌日に再度診察を受けました。卵巣は変わらず5㎜程度あり、腫れはありますが、昨日と比べて、より腫れてるわけではないし、腹水も溜まっていない、子宮からの出血もない等から経過良好、OHSSは軽症との事でした。良かった~。

そして、昨日顕微授精した結果を聞きました。9個を顕微授精し、8個が受精した事を確認したと。顕微授精だから受精はするよなっとは思ってはいたものの、SNSで全滅だった方などの情報を見てると、この時点で躓く事も十分考えられ、結果を聞くのが本当に怖いです。なにより、順調に進んでくれて感謝です。誰にだろう。精子提供者に?医者に?培養士さんに?自分に?母に?はたまた神に?

この日は、内診とエコーしかしていないので、費用も3,010円とお買い得。もう本当に不妊治療をしてると金銭感覚がおかしくなりますよね。

採卵後数日の様子

採卵当日や翌日は、特に問題なかったのですが、3日目4日目には、特に食後に腹痛があり、結構辛かったです。茶おりも少量ながらダラダラ続いており、スッキリせずな日々が続きました。体調不良になるかもしれないと思って、仕事は入れていなかったので、思う存分休息を取っていました。食後の腹痛は確かに増強するのですが、我慢できないレベルではなかった事、腹水や胸水が溜まってくると、腹囲が変化したり、息苦しさが出てきますが、それがなかった事、茶おりは続いてたものの、鮮血の出血ではなかった事から、私は病院受診をしませんでした。OHSSは進行していないと判断したからです。採卵5日後には、腹痛もなくなり、茶おりも消失したので、普段通りの生活に戻り、仕事も始めました。医療者ではないと、判断は難しいと思うので、自分の体調で少しでも気になる事がある場合は、一度病院に電話しても良いと思います。

さて、採卵1週間後には、受精卵の成長結果、いくつ凍結できたかを確認するためにまた受診しました。長くなってきたので、そのお話は、次の記事で…。